2021.11.02(火)治療プログラム
今回のエンジョイライフミーティングでは、アルコール依存症について学ぶだけでなく、「依存症」について皆さんの考えていることや思いについて話していただきました。“大酒家の家系で、飲酒が当たり前の環境だった” “今は何でも簡単に手に入る時代、アルコールが身近でなければ状況も変わったかも” “趣味といっても釣りくらいしかなく、退院したら退屈でまた飲酒してしまうかもしれない” “人に依存してしまう、人間関係でどうしたらいいかわからない” など、皆さんのさまざまな思いをうかがう事ができました。
アルコールの問題に取り組むにあたって、飲酒に替わる趣味(運動・創作活動etc.)をもつのが大切であるとよくいわれます。上記のケースなら、「アルコールを身近に置かないように生活環境を整える」「退屈しないように趣味に打ち込む」「“笑顔で接する”など、できることからはじめてみる」といった対処になるでしょう。ですがそれだけでは不十分で、飲酒という行為に向かうまでの背後にある感情やビリーフ(自分はこうあるべきという信念)に気づき、じっくり向き合っていくということが大切なのだそうです。参加者のみなさんと話し合う中で、そうした気づきのサポートができればと考えているのですが、なかなか難しいものがあると改めて感じました。
今後もアルコール依存症についての学習を続けつつ、メンバーひとりひとりに寄り添い、サポートさせていただきたいと思います。
もう11月になりましたね。私は今年やり残した事がまだまだ沢山あります。課題を来年に持ち越さないように、来年を良い年にするための準備のつもりで残り2カ月を大切にしたいと思います。皆さんも残り2カ月、元気にいきましょう!