2021.10.26(火)治療プログラム
今回のエンジョイライフミーティングでは、「お酒」ではなく「薬品」「化学物質」としての「アルコール」のにおいを嗅いでもらい、「お酒」とは「化学物質のアルコール」に味付けして飲みやすくしただけのものであるということを実感していただきました。参加した皆さんからは、“注射の消毒液のにおい” “安物の酒のにおい”など、さまざまな意見が聞かれました。また、どのような時に飲酒するかを皆さんにうかがうと、“辛い時” “イライラして落ち着かない時”など、気分が落ち込んだときに飲酒してしまうという意見が多く聞かれました。アルコールには、ネガティブな感情を感じないようにして、逆に気分をハイにしてくれる作用もあります。それによって(一時的に)救われるという面もありますが、繰り返していると、気分が落ち込むと条件反射的にアルコールへ手が伸びるようになってしまいます。
アルコールの問題と向き合うには、いつの間にかアルコール手が伸びてしまう状態から、落ち込んだ気分を穴埋めしようと飲酒したくなっている感情や感覚に、まず「気づく」こと、そして飲酒の原因となっている感情や感覚とじっくり向き合っていくことが大切なのだそうです。アルコール問題と向き合うのは根気のいることだと改めて感じました。
今後もアルコール依存症についての学習を続けつつ、メンバーひとりひとりに寄り添い、サポートさせていただきたいと思います。
近頃、急に寒くなりましたね。風邪などひかないよう、こまめに手洗い・うがいをして元気にいきましょう!