2016.07.29(金)治療プログラム
7月中旬に梅雨が明け、連日暑い日が続いていますね。そんな中、本日も卒酒会のメンバーさんにお集まり頂き、勉強会を行うことができました。今日は「アルコール依存症とは?」というテーマについて、方々の意見や考えをお伺いしました。
そもそも人はなぜお酒を飲むのでしょう?率直な理由として、「好きだから、習慣になっているから、不眠のために、脳が(お酒の快感を)覚えているから、愉快になれるから、リラックスできるから・・」などさまざまな理由があると思います。しかし、いちいち理由づけして飲んでいる人も少ないと思います。人々は無意識のうちにお酒を飲み、やがてそれが習慣となるのでしょう。
アルコール依存症とは、どのような状態かといえば、まずあげられるのがコントロールできない、量が守れない、お酒が切れてくると手が震える,イライラする、幻視や幻聴などの離脱症状を認める病気です。しかしその境界が曖昧ということも特徴のひとつです。アルコール依存症は本人だけが影響を受けるのではなく、周囲の人や社会的に影響を及ぼすことが多いのも特徴といえます。まず仕事に影響してくる、家庭不和に陥ったりする、経済的困窮に追い込まれる、あとを絶たない飲酒運転による人身事故やひき逃げなどの事件も社会問題といえます。社会的なことだけでなくお酒を飲んでいる自身も身体がぼろぼろになり取り返しがつかなくなります。
お酒は脳が快感として覚え、生涯記憶に残ります。お酒が絶対ダメというわけではありませんが、少なくともアルコール依存症に陥った経験がある方や、お酒が原因で何か問題が生じた経験のある方は、お酒を断つ必要があるといえます。それがなかなか簡単なことではないので、お酒を断つ手段としてアルコール勉強会、すなわち卒酒会があります。他にも定期的な受診、継続した服薬、地域の人や周囲・家族の理解、それらが複合したサポート力など、さまざまなことが複雑に関連してきます。今日は固い内容のブログになりましたがアルコール依存症とは?そういったものです。