2020.05.29(金)治療プログラム
当院では平成20年度より当院独自の認知行動療法プログラムをアルコール依存症の患者様を対象に毎金曜日にⅠクール全12回で実施しています。
ステージ1「習慣を変える」から始まり、全ステージを通してアルコール依存症になる理由や、そこに起因する自分自身の問題点を洗い出し、これからの人生を自分自身で考えてもらうプログラムとなっています。
卒酒会は入院患者様だけでなく、退院された患者様も参加され、発言しあい互いに刺激し合える場となっています。
卒酒会での内容については、毎週ブログにアップしています。
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【スタッフブログ】
いい天気ですね。天気が良すぎて熱いですけど、まだ5月下旬なんですよね。体感温度的にはもう夏なんじゃないかと思ってしまいます。
卒酒会もステージ8になりました。まだ外来通院している患者さんは来られない状況ですが、6月に入ったら外来通院の患者さんも卒酒会に呼ぶようです。
今回のテーマは依存症からの決別ということで、自分のあやまちや体調不良になったことなど、過去に失敗したことから学び、卒酒しようと決心することが最初のステップとして最低限必要な条件になります。
状態によっては、入院して治療が必要になったり、ARP(アルコール・リハビリテーション・プログラム)を受け、退院後は通院を継続するなど行うようになります。
患者さんの中には、飲酒しているのにお酒は飲んでいないとウソを言って家族とケンカになることを繰り返す。今日は嫁さんがいないので見つからずに飲めるのではないかと考え、飲酒してしまうといったことがあるようです。
アルコール依存症の方は、1人になると再飲酒する可能性が高いです。飲んではいけないと分かっていても脳がアルコールを欲しているので、脳の病気といえます。また、一滴でも飲んでしまうと、お酒を飲む量をコントロールできず、
ひどくなる朝もしくは昼からずっとお酒を飲んでしまう(飲酒中心の生活)になってしまいがちです。それが原因で家族とトラブルになったり仕事に支障をきたしても、アルコールをやめることができない、やっかいな病気です。
そんな病気に立ち向かっている皆さんは、すごいことをしようとしているんです。飲酒していたころの自分を振り返り、過去の失敗を責めるのではなく、努力している自分を褒め、アルコールを飲まない生活をしていただければと思います。
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■アルコール依存勉強会 お問合せ先■
医療法人むつみホスピタル 地域連携室(088-631-0181)
徳島県徳島市南矢三町3-11-23
診療科目:心療内科・精神科・神経科・内科