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むつみホスピタル BLOG

2020.01.31(金)治療プログラム

卒酒会ステージ4. アルコールとは?

当院では平成20年度より当院独自の認知行動療法プログラムをアルコール依存症の患者様を対象に毎金曜日にⅠクール全12回で実施しています。
ステージ1「習慣を変える」から始まり、全ステージを通してアルコール依存症になる理由や、そこに起因する自分自身の問題点を洗い出し、これからの人生を自分自身で考えてもらうプログラムとなっています。
卒酒会は入院患者様だけでなく、退院された患者様も参加され、発言しあい互いに刺激し合える場となっています。

卒酒会での内容については、毎週ブログにアップしています。

PSミーティング

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(スタッフブログ)

早いもので1月ももう終わりですね。本当に月日が経つのと歳をとるのは早いです。今日も卒酒会メンバーのご家族さんが参加してくれました、ありがたいことです。患者さん自身の励みになることは間違いないと思います。引き続き私たちとアルコールのこと、疾患のこと、人生の目的について一緒に勉強していきましょう。

今日は「アルコールとは?」というテーマとエニアグラムについて学びました。アルコールは自然には存在しない物質で化学物質です。お酒はエタノールを薄め、さらに飲みやすくした飲み物です。したがって作用は酔うだけでなく、さまざまな弊害があります。代謝の段階で発生するアセトアルデヒドは毒物であり発がん性物質です。また2日酔いの原因物質でもあります。こうしたものを習慣的に摂取し続けるうちに耐性ができ、ますます酒量が増えます。こういう生活を10年、15年と続けるとさまざまな臓器が障害を受けます。肝臓(肝硬変、肝がん)、食道静脈瘤、食道がん、膵臓(慢性膵炎・膵臓がん・糖尿病)、胃潰瘍、大腸がん、脳(コルサコフ脳症、アルコール性認知症)、咽頭、喉頭がん…など、全身に影響が及びます。私の記憶に残るメンバーさんにも既にこの世を去られた方がいます。私はこういう方からの学びと少なからず影響を受けたこともあり、常習的な飲酒および喫煙には警鐘を鳴らし続けていこうと思っています。何とかアルコールから脱却できる術はないものかと暗中模索しているところです。

前にもブログで記しましたが自分の身体や日常生活に支障が出るほどお酒を飲み続けることは、言葉はきついですが自殺行為だと言い切ります。ただ菩薩の心になって推しはかると、人は強そうで弱い生き物なので酒やタバコに一時溺れたりすることはあるかもしれませんが、やはり溺れ続けることは許されないのです。なぜならその状況から脱却できる強い意志と知性も持ち併せているからです。言いたいことは何度失敗してもまた立ち上がればよいのです。そして立ち上がった時には何とかお酒に負けまい、倒されまいと踏ん張っている過程が意外と楽しかったりします。それが試練だったり人生の修行といえるのではないでしょうか?

さて2月10日の月曜日は僕の勉強会担当の日です。お酒のこと、依存症のこと、疾患のことを中心に誰にでも分かりやすく理解できるよう資料をまとめています。和先生とはまた違った角度からの学習を深めていければと思っています。新しい明るい環境で誰もが気持ちよく参加できるアルコール勉強会を目指しています。毎週月・金13:15~むつみホスピタル大会議室で開催しています。新旧問わず気軽に参加してください。

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アルコール勉強会

 

■アルコール依存勉強会 お問合せ先■
医療法人むつみホスピタル  地域連携室(088-631-0181)
徳島県徳島市南矢三町3-11-23
診療科目:心療内科・精神科・神経科・内科

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