2017.12.01(金)治療プログラム
城西病院では平成20年度より当院独自の認知行動療法プログラムをアルコール依存症の患者様を対象に毎金曜日に?クール全12回で実施しています。
ステージ1「習慣を変える」から始まり、全ステージを通してアルコール依存症になる理由や、そこに起因する自分自身の問題点を洗い出し、これからの人生を自分自身で考えてもらうプログラムとなっています。
卒酒会は入院患者様だけでなく、退院された患者様も参加され、発言しあい互いに刺激し合える場となっています。
卒酒会での内容を担当スタッフより毎週ブログ更新しています。
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皆様こんにちは。本日も卒酒会のお時間となりました。
本日は依存症からの決別。
まずはどんな失敗なんかをしてしまったのか、ということですね。
飲酒をし続けると、それ以外がどうでもよくなってしまい、仕事や家族、近所、はては親類からも離れられてしまいます。
気分の変動から気が強くなったりしてしまったり、喧嘩っ早くなってしまったりと自身のマイナスとなることばかりです。(ショボン)
他にも理想と現実のギャップが違い過ぎてしまって再飲酒してしまう?、なんて方も。
人はどうしても理想を求めてしまう生き物です。
また理想がなければ行動も出来ません。しかし、大きすぎると先ほどの方のように挫けてしまいます。
ならどうするか。
大きな目標(理想)と小さな目標(理想への過程)を作るのです。
理想自体はそのままでも構わないのです。
だったらその理想に一気に近づこうとするのではなく、1歩1歩確実に、近づいて行ける小さな目標をクリアしていくのです。それを繰り返していけば、いつの間にか近づいているものですよ?
それでも飲んでしまう、ということがあるのならば、お酒ではない物に置換するのです。
お酒ではなく、今までしていた趣味・これからしてみようと思う趣味などを見つけるのですよ。
また人に頼るのも大事です。話を聞いてくれる友人や当院のスタッフなどに話を聞いてもらうのも手ですよ?。
なによりも、気持ちと動くこと、これが最低限なければ、良い方向に向かうことはあんまりないですよ、というお話でした。